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今年は私の師である上條信山先生の生誕百年にあたり、長野県の松本市美術館において盛大に展覧会が開催されました。その折に記念に『心花箋』を頂戴したので、これまで六十数年御教示頂いた感謝の意を込めて「ありがとう」とまず書きました。
ある時、工芸家の中川泉氏が漆を筆で書ける状態にして持ってきて下さいました。早速ユニグラバスの用紙に甲骨文、金文の臨書を絵筆で書いてみました。なかなか思い通りにはなりませんが、偶然性から意外にも味わいのある線が生まれます。果てしなく拡がる可能性、どこまで芸術的に書が高められるかどうか試みた作品ではありますが、甲骨文字を中心として楽しく作品づくりができました。
今回は鶏毛筆の他に藁の筆、山馬の筆、古墨、青墨など筆や墨にもこだわったみました。。書のみに捉われず美術全般に大いに興味があるので、今後も健康である限り、手探りながらも自分流に美を求め続けたいと思っています。
上條信山先生の奥様である上條貞子様には、いつも暖かく見守って頂き、励ましのお言葉を頂戴し心強く思っております。
長尾重武様は、現在お稽古場で隷書の臨書と百人一首に取り組んでいらっしゃいます。私は書道をお教えしているのに、文学的、美術的な側面から興味のあるご示唆を頂くことが多く、とても楽しい時間を過ごさせて頂いております。
作品に対する皆様の率直なご意見、ご感想をお聞かせ頂ければ幸いです。
最後にユニグラバスのスタッフの皆様、いつも細かいお心遣いをして頂き、おかげさまで快く第六回目の展覧会を催すことができましたことを、心より御礼申し上げます。
第6回 藤岡 月華書展 図録より |
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